特許検索に関するあれこれ その3~特許分類”FI”の使い方~

特許検索に関するあれこれ その2の続きです。

③審査経過を確認し、審査されていれば引用文献を参照する が終わったら

④FIを参照する

FIとは、File Indexの略で、国際特許分類(IPC)という、国際的に用いられている特許の技術に応じた分類記号を日本国特許庁が更に細分化したものです。

例えば私が日常的に触れている情報処理系の場合、

G06F 1/00

みたいな感じで記号が振られています。
FIの見方はこちらのページに説明されています。

で、例えば最初の検索結果で足がかりとした文献の場合、

こんな感じで表示されています。
ちなみにその上に表示されているのが国際特許分類ですね。

FIのトップには

H04N 5/232 Z

と記載されていますので、まずはこれを調べてみましょう。

またまた、特許情報プラットフォーム|J-PlatPatにて、

「パテントマップガイダンス」を開きます。

するとこんな画面になるので、

FIのところに先程の記号を入力します。
スペースを空けず、最後のアルファベットは無しで入れます。

検索するとこうなります。

ん?

これだ!

H04N5/232,220 で絞り込める!

と思ってしまうのですが、そう簡単には行かないのが難しいところ。

とりあえず、これまでに足がかりとして抽出した他の2件の文献についてもFIを確認してみます。

おひとつ

もひとつ

上の方は、同様のH04N5/232Zが入って入るものの、H04N5/232,220はどっちにも入ってないですね。
そもそも、最初の文献にだってH04N5/232,220は入っていません。

これはつまり、H04N5/232,220の分類内容として提示されている「画像撮影に対するコンピュータ支援,例.撮影した画像の品質チェック,構図の調整のためのアドバイスの提供または撮影タイミングの決定」という文章は、絞り込みの条件として非常に魅力的なのですが、これを使うと、少なくとも上記3件の文献は検索結果から漏れるということです。

さらに言えば、最初の文献から抽出したH04N5/232Zという分類を使ったとしても、3つ目の分類は検索から漏れます。

このFIは特許庁の人が手作業で割り振っているので、どうしても完璧にとはいきませんし、分類によっても割り当ての精度に差があるようです。
「ってか、文献にはH04N5/232Zって付与されてるのに説明の方にZの分冊記号ねぇし。」 ・・・・・( ̄。 ̄ )ボソ…

その辺の状況をしっかりと理解して、どのようにFIを使えば有効に絞り込みができるかを検討するというのが、このセクションでの最重要課題です。

ちょっとわかりにくいですが、FIの説明にて触れられている通り、FIは階層的に指定することができます。
なのでサブグループ、展開記号、分冊識別記号まで完全に指定せず、メイングループの指定までにしておくとか、サブクラスの指定までにしておく等、その分類におけるFI付与の精度に応じて変えていくことも必要です。

こんな感じで、抽出した文献に付与されているFIを全部調べて、検索に用いるFIを決定します。

今回は、

H04N5/232,220 画像撮影に対するコンピュータ支援,例.撮影した画像の品質チェック,構図の調整のためのアドバイスの提供または撮影タイミングの決定

H04N5/232@Z 説明無しだけど近い文献の複数に付与されてる

G03B15/00@R レリ−ズ起動信号に特徴のあるもの

G03B17/38@B シャッターから分離したレリーズ装置 起動信号に特徴のあるもの

こんなところがピックアップできます。
本当にここまでサブグループ、展開記号、分冊識別記号を詳細に指定していいのか、実際にはもっとちゃんと確認しなきゃ行けないけど。。。

試しにこれらを or でいれて検索してみると

全然絞り込めませんね。

というわけで、次回は、

⑤Fタームを参照する

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