小僧寿し事件最高裁判決 ~商標法の理念が顕現した商標事件の古典にして聖典~ ※AFURI騒動に関しても少し

※アイキャッチ画像はフリー素材でイメージです。 弁理士試験の勉強をした者であれば必ず知っている商標法の最重要判例が「小僧寿し事件」です。 この裁判の結論はつまり、 商標権者の利益なんて知ったこっちゃね~よ というものです。 ここで、商標法の法目的を見 […]

商標と商号(&オマケでIT関係に関する指定役務の不具合について)

ちと確認しておきたいことがありまして、商標と商号との関係について判例をまじえて書きます。 登記された法人名、社名、すなわち商号が他社の商標権に抵触する場合の法律問題です。 まずは条文 第二十六条 商標権の効力は、次に掲げる商標(他の商標の一部となつて […]

ゆっくり茶番劇の商標登録、という茶番劇 ~商標権の権利濫用~

※アイキャッチ画像の意味は中程で。 「ゆっくり茶番劇」が商標登録された、というニュースが駆け巡りました。※注意※ 再生数が上がってしまうので下記ツイートのリンクはクリックしないように! #ゆっくり茶番 投稿者各位この度、当社は「ゆっくり茶番劇」商標権 […]

商標的使用&商標法26条関係判例アップデート~前編~

先日の騒動では非常に貴重な経験をさせていただきました。結果として503エラーが頻発するという恥ずかしい事態になりまして、今こそということでCDNの14日間お試しを使用した次第。14日以内にもっかいくらいブレイクできるとお試しを使った甲斐が倍増するんで […]

【コンバース戦記】#3-終章-知財高裁の陣・その後の世界

これが完結していないことを忘れていました。 序章 第壱章 第弐章 を先に読んでいただければ幸いです。 ということで、東京地裁の陣で敗戦を喫してしまったロイヤル共和国、戦場を地裁高裁に移して反撃を試みます。 特筆するべき戦場(争点)についてそれぞれ内容 […]

“普通の言葉”が商標登録されてしまう理由と、その権利の有効性

“知財制度の矛盾点や問題点を指摘しつつ、トドのつまり特定の権利や権利者をディスる批判する”といった類の記事を最近書いてない、というかそもそも最近何も書いてないので、年越し前に一つ書いておこうと思いまして。 今年、といっても半年分しか集計できないのです […]

チバニアン商標で騒ぐのは時間の無駄でしかないからほっとけ

何故こう、知財のこと、特に商標が世間で話題になる時ってのは駄目な感じなんでしょう。 こちらの記事 ギョーザにキムチ、「チバニアン」相次ぐ商標出願 千葉県市原市田淵の地層が地質年代の模式地として申請されており、それが認められれば約77万~12万6千年前 […]

商標法50条1項の「通常使用権者」に関する一考

いきなり条文 第五十条  継続して三年以上日本国内において商標権者、専用使用権者又は通常使用権者のいずれもが各指定商品又は指定役務についての登録商標(中略)の使用をしていないときは、何人も、その指定商品又は指定役務に係る商標登録を取り消すことについて […]