米国最高裁判決、グーグルvオラクル Java訴訟 ~その1.結論とシラバス~

 知財制度とは権利を保護するための制度ではない。むしろ保護されず、人類共通の財産として万人に開放される範囲を画定するための制度である。権利として保護される範囲はその裏返しでしかない。  という趣旨のことを常々言ったりしてます。  そんな知財制度の根幹 […]

「特許を取る意味」の答えは自分の中にしか無い、という話 ~泡銭をせしめようとする輩への皮肉を込めて~

弁理士をやっていると「特許を取る意味って何ですか?」という質問を受けることが日常茶飯事です。 この質問、非常に単純なのですが、弁理士が受ける質問の中で一番難しい、というかその質問だけ受けて弁理士側から「こうです」という回答をすることは不可能な質問だと […]

「クライアントの利益」という言い訳の有難み ~税関専門委員の経験より~

税関専門委員というのをやらせて頂いております。 詳細はリンク先の通りですが、つまりは税関での輸入差止申立に対して「この輸入差止は受理すべき/すべきでない」という意見を提出する役割です。 一見、通常行っている業務、例えば侵害判定の業務と大差ないようにも […]

商標的使用&商標法26条関係判例アップデート~前編~

先日の騒動では非常に貴重な経験をさせていただきました。結果として503エラーが頻発するという恥ずかしい事態になりまして、今こそということでCDNの14日間お試しを使用した次第。14日以内にもっかいくらいブレイクできるとお試しを使った甲斐が倍増するんで […]

「表現」と「アイデア」の境目とは? ―金魚電話ボックス事件【高裁】、既製品アートと著作権法との闘い―

地裁編の続きです。 Ⅰ.争点1.原告作品には著作物性があると判断Ⅱ.争点2.被告作品は原告作品の複製・翻案に該当すると判断Ⅲ.地裁判決との比較Ⅳ.既製品アートと著作権Ⅴ.これで終わるのか? 高裁では判決がひっくり返り、著作権侵害が認定されました。 Ⅰ […]

「表現」と「アイデア」の境目とは? ―金魚電話ボックス事件【地裁】―

「金魚電話ボックス」巡り提訴 金魚の街、奈良・大和郡山の商店街に「著作権侵害」と美術家 電話ボックスを水槽に見立てたアート作品の著作権侵害について、地裁判決が高裁でひっくり返って話題になりました。 高裁判決のウェブ公開を待っているのですが中々公開され […]

画面デザインの知財について色々考える ~著作権法における「創作性」と、意匠法における「創作非容易性」に違いはあるのか?~

意匠法が改正されまして、それまでは何らかの「物品」を指定しなければ登録されなかったものが、「画像」という形で登録されるようになりました。 それ以前も「画像」を意匠登録する道筋は存在したんですが、「DVDプレーヤー」みたいな具体的な機器を「物品」として […]

屋外の場所に恒常的に設置されている著作物の複製(46条第4号)についての判断例

 屋外に恒常的に設置された美術品の複製に関する相談案件があったので判例を探してみたところ思いの外見当たらず、割と判例的には定まっていない部分なのかなと思いまして、唯一見つけた事例を検討してみたい次第。 著作権法46条第4号について いきなり引用します […]

キャラクターは著作物ではない、という言葉を都合よく解釈するな。~同人誌違法アップロード事件~の巻

※アイキャッチ画像の意味については後ほど。 同人誌違法アップロード事件、とでも呼べばいいでしょうか。令和2(ネ)10018知財高裁判決(原審:平成30(ワ)39343東京地裁)この判決以降、「キャラクターは著作物じゃない!」「同人誌は法的にセーフ!」 […]